ヘリコプリオンHelicoprion

2億5000年前絶滅

LOST ZOOのヘリコプリオン

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    ヘリコプリオン

    ヘリコプリオンの特徴はtooth whorl(渦巻き歯)で丸ノコを連想させる形をしている。約120年もの間このtooth whorlが、どうように、またどこに位置したか、専門家らは解明しようとしてきた。

    ヘリコプリオン

    初めのうちは口の中だけでなく、背びれや尾びれなど体の様々な部位が考えられた。

    ヘリコプリオン

    しかし多くの専門家は、歯が口の中か、その近くにあったと考えた。長くて巻き付けるのに適した鞭のようで、魚の大群の中でも振るうことができたと考えた。まるでノコギリエイの捕食行動のように、tooth whorlによってダメージを与え、動けなくなったところで捕食するというように。その後、きつく巻かれた歯は長い顎の先にあったと考えられた。

    ヘリコプリオン

    現在ではCTスキャンによって、きつく巻かれたtooth whorlは短い下顎に位置し、餌となる生物を捕食する際に、丸ノコのように使われたことが分かっている。

    ヘリコプリオン
    • 多様な種のヘリコプリオンはゴンドワナ大陸、南西部の海岸沖に生息した。約2億9千万年前に初めて出現し、その後2億5千万年前に絶滅した。すべての種が、見た目は奇妙だが機能的な「tooth whorl」(渦巻き歯)と呼ばれる丸ノコを連想させる渦巻き状の歯の塊を有する。当初、専門家らはヘリコプリオンをサメと分類したが、2013年のCTスキャンによってラットフィッシュの仲間であることが明らかになり、ギンザメが現存する最も近縁の種とされている。
    • 体長:種によるが平均4から6mで、大きいものは10から12mに達する。
    • tooth whorlの直径:45から60 cm。最多で180個の歯が螺旋状に3周巻いている。
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